バス会社の運行管理者とは?仕事内容・資格・やりがいを解説

バス会社には、バスを運転する「運転士」だけでなく、運転士が安全に運行できるように支える「運行管理者」という仕事があります。
運行管理者は、運転士の点呼や勤務・乗務スケジュールの管理、健康状態の確認、安全運行のための指示や指導など、バスの安全運行を管理する仕事です。
では、バス会社の運行管理者は、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?
この記事では、バス会社における運行管理者の仕事内容、必要な資格、向いている人、仕事のやりがい、キャリアアップについてわかりやすく解説します。
- 1. バス会社の運行管理者とは?
- 1.1. バス会社の運行管理者の仕事内容7選
- 1.2. ①乗務前・乗務後の点呼を行う
- 1.3. ②運転士の勤務・乗務スケジュールを管理する
- 1.4. ③運転士の健康状態や疲労を確認する
- 1.5. ④運転士への安全運転の指導・教育を行う
- 1.6. ⑤天候や道路状況に応じて運行を判断する
- 1.7. ⑥事故やトラブルが発生したときに対応する
- 1.8. ⑦運行に関する記録を管理する
- 2. 運行管理者に必要な資格は?
- 3. 運行管理者になるには?
- 4. 運行管理者の仕事のやりがいとは?
- 5. 運行管理者に向いている人は?
- 5.1. 人とコミュニケーションを取ることが好きな人
- 5.2. 周囲を見ながら先回りして考えられる人
- 5.3. 責任感を持って仕事に取り組める人
- 6. バス運転士から運行管理者を目指すこともできる
- 7. コミタクでは運行管理者を目指す方をサポートしています
- 8. まとめ|運行管理者はバスの安全運行を支える仕事
- 9. よくある質問
バス会社の運行管理者とは?
運行管理者とは、事業用自動車の安全な運行を確保するために、運転士や運行に関する管理を行う人です。
バス会社では、多くのお客様を乗せて走るバスを安全に運行するため、運転士だけではなく、営業所などで運行を管理する役割が必要になります。
国土交通省では、旅客自動車運送事業における運行管理者の業務として、乗務割の作成、点呼、運転者の健康状態の把握、異常気象時の対応、運転者への指導監督などを定めています。
簡単にいうと、運行管理者は、
「運転士が安全に走れる状態をつくり、バスの運行全体を支える仕事」
です。
バス会社の運行管理者の仕事内容7選
運行管理者の仕事は、点呼だけではありません。
日々の運行を確認しながら、運転士の状態や勤務、道路・天候などさまざまな情報を把握し、安全な運行につなげていきます。
①乗務前・乗務後の点呼を行う
運行管理者の代表的な仕事が「点呼」です。
乗務前には、運転士の健康状態や疲労、酒気帯びの有無などを確認し、安全に運転できる状態かを確認します。
また、必要な連絡事項や道路状況などを伝え、安全運行に必要な指示を行います。
乗務後には、運行状況などの報告を受け、その内容を記録します。国土交通省も、点呼の実施や記録・保存を運行管理者の業務として定めています。
コミタクのバス運転士も、出勤時に運行管理者と点呼を行い、道路状況や注意事項を確認してから運行を開始しています。
②運転士の勤務・乗務スケジュールを管理する
運転士がいつ、どの便に乗務するのかを管理することも、運行管理者の重要な仕事です。
運転士の過労を防ぐため、定められた勤務時間・乗務時間などの範囲を考慮して乗務割を作成します。
バスを動かすためには、単に「運転士を配置する」だけではありません。
運転士が無理なく安全に乗務できる勤務体制をつくることも、安全運行につながっています。
③運転士の健康状態や疲労を確認する
運転士の健康状態を把握することも、運行管理者の仕事です。
睡眠不足や疲労、体調不良などによって安全な運転が難しい状態の運転士を乗務させないことが求められています。
毎日の点呼などを通して、
「今日、安全に運転できる状態か?」
という視点で運転士の状態を確認します。
運行管理者は、運転士を管理するだけではなく、安全に働ける状態を守る役割も担っています。
④運転士への安全運転の指導・教育を行う
運行管理者は、運転士に対して安全運転に必要な指導・監督も行います。
日々の運行状況や乗務記録などを確認し、必要に応じて運転士への指導につなげます。
また、事故やヒヤリハットなどが発生した場合には、その内容を確認し、同じことを繰り返さないための対応を考えることも重要です。
「事故を起こさないためには何ができるか」
を運転士と一緒に考え、安全運行につなげていきます。
⑤天候や道路状況に応じて運行を判断する
バスは、晴れの日だけを走るわけではありません。
大雨や雪、強風などの異常気象によって、安全な運行に支障が生じる可能性があります。
そのような場合には、運転士への必要な指示を行うなど、安全確保のための措置を講じます。
「予定通り運行すること」だけを優先するのではなく、安全を最優先にして、そのときの状況に応じて判断することが運行管理者には求められます。
⑥事故やトラブルが発生したときに対応する
バスの運行中には、交通事故や車両トラブル、乗客対応など、予定していなかったことが起こる場合があります。
運行管理者は、運行中の状況を把握し、安全確保に必要な対応を行います。
運転士だけで判断するのではなく、営業所側から状況を確認し、必要に応じて運行の中止や休憩、運行計画の変更などを指示することもあります。
何か起きたときに、冷静に状況を整理して次の判断につなげることも運行管理者の大切な役割です。
⑦運行に関する記録を管理する
運行管理者は、点呼や乗務、事故など、安全運行に関係するさまざまな記録の管理にも関わります。
記録を残すだけではなく、その記録を今後の安全運行や運転士への指導に活用することも重要です。
毎日の運行を「その日だけの仕事」で終わらせず、記録を次の安全につなげていくことも運行管理者の仕事です。
運行管理者に必要な資格は?
バス会社で運行管理者として選任されるためには、旅客の運行管理者資格者証が必要です。
運行管理者資格者証を取得する方法のひとつに、運行管理者試験に合格する方法があります。
バス会社は「旅客自動車運送事業」に該当するため、運行管理者を目指す場合は、旅客の運行管理に関する資格が対象となります。
運行管理者は、法律や安全運行に関する知識だけでなく、実際の運行を管理するための判断力も求められる仕事です。
運行管理者になるには?
運行管理者を目指す場合、まずは必要な資格要件を確認し、運行管理者資格者証の取得を目指します。
資格取得後は、バス会社などの事業者から運行管理者として選任されることで、運行管理業務を担当します。
また、バス会社によっては、運転士として現場経験を積んだ後、運行管理者を目指すキャリアもあります。
コミタクでは、運行管理者などの資格取得を支援する制度を用意しています。実際に、資格支援制度を利用して運行管理者資格を取得し、昇進した社員もいます。
運行管理者の仕事のやりがいとは?
運行管理者の仕事は、バスを直接運転する仕事ではありません。
しかし、運転士が安全に運行できる環境を整え、毎日のバス運行を支える重要な役割があります。
運転士の体調を確認したり、勤務を調整したり、天候や道路状況を確認したり。
一つひとつの判断が、お客様の安全な移動を支えることにつながります。
また、運転士と日々コミュニケーションを取りながら、営業所全体で安全運行をつくっていくことも、この仕事ならではのやりがいです。
コミタクの運行管理者への社員インタビューでも、資格支援制度を利用して運行管理者資格を取得し、昇進した社員が仕事について紹介しています。
運行管理者に向いている人は?
運行管理者には、次のような人が向いています。
人とコミュニケーションを取ることが好きな人
運行管理者は、運転士とのコミュニケーションが欠かせません。
点呼で体調を確認したり、安全運転について話したり、トラブル時に状況を確認したりするため、相手の話を聞いて必要な情報を整理する力が役立ちます。
周囲を見ながら先回りして考えられる人
バスの運行では、天候や道路状況、運転士の体調など、さまざまな要素が変化します。
「この先、何が起こる可能性があるか」と考え、早めに対応することが安全運行につながります。
責任感を持って仕事に取り組める人
運行管理者は、多くのお客様を乗せるバスの安全運行を支える仕事です。
一つひとつの確認や判断を丁寧に行い、責任を持って業務に取り組めることが大切です。
バス運転士から運行管理者を目指すこともできる
運行管理者は、運転士としての経験を活かせるキャリアのひとつです。
実際の道路状況や運転士の仕事を知っているからこそ、現場に寄り添った運行管理につなげられる場面もあります。
コミタクでは、従業員のキャリアアップを支援するため、大型二種免許や運行管理者などの資格取得支援制度を用意しています。
「ずっと運転士として働く」というだけではなく、経験を積んだ先に運行管理というキャリアを選択できることも、バス会社で働く魅力のひとつです。
コミタクでは運行管理者を目指す方をサポートしています
コミタクでは、従業員のキャリアアップを支援するため、運行管理者などの資格取得をサポートしています。
実際に、資格支援制度を利用して運行管理者資格を取得し、昇進した社員もいます。
運行管理者という仕事に興味がある方はもちろん、まずはバス運転士として現場経験を積み、その先のキャリアとして運行管理者を目指すこともできます。


まとめ|運行管理者はバスの安全運行を支える仕事
バス会社の運行管理者は、単に運転士のスケジュールを管理するだけの仕事ではありません。
主な仕事内容は、
乗務前・乗務後の点呼
運転士の勤務・乗務スケジュールの管理
運転士の健康状態や疲労の確認
安全運転に関する指導・教育
天候や道路状況に応じた運行上の対応
事故・トラブル発生時の対応
運行に関する記録の管理
など、多岐にわたります。
運行管理者は、運転士とコミュニケーションを取りながら、「安全に走れる環境」をつくる仕事です。
バスの運転だけではなく、運行全体を支える仕事に興味がある方や、運転士として経験を積んだ先のキャリアを考えている方にとって、運行管理者は選択肢のひとつです。
コミタクでは、運行管理者などの資格取得支援制度を用意しています。
バスの仕事に興味がある方は、ぜひコミタクの採用情報をご覧ください。
よくある質問
FAQ
バス運転士の拘束時間は長いですか?
乗務するバスによって大きく拘束時間は異なります。運転士の勤務は運転時間だけでなく、点呼や車両点検、待機時間なども含まれます。そのため拘束時間は一定ありますが、法令に基づき休憩時間や休息期間を確保した上で運行計画が組まれています。大切なのは拘束時間の長さだけでなく、安全運行のために十分な休息が取れる環境が整っていることです。
バス運転士は勤務中に休憩できますか?
はい。安全運行のためには適切な休憩が欠かせません。運行スケジュールに応じて休憩時間が設定されており、運転士は休憩中に水分補給や食事、体調管理を行っています。
バス運転士に必要な健康管理はありますか?
規則正しい生活習慣、十分な睡眠、バランスの良い食事が基本です。また、定期的な健康診断や日々の体調確認も重要です。体調管理はお客様の安全にも直結するため、運転士にとって大切な仕事の一部といえます。
バス運転士は何歳まで働けますか?
バス運転士に年齢制限はありません。実際に50代・60代で活躍している運転士も多く、健康状態や運転技術、適性を維持できれば長く働くことが可能です。近年は経験豊富な運転士の活躍がますます期待されており、年齢を重ねても培った接客力や安全運転の技術を活かせる仕事です。
未経験からバス運転士になれますか?
はい、未経験からバス運転士になることは可能です。多くのバス会社では、大型二種免許の取得支援制度や研修制度を用意しています。コミタクでも、未経験の方が安心して乗務できるよう、座学や実車研修などの教育体制を整えています。実際に異業種から転職して活躍している運転士も多数在籍しています。

